総純寺学園 個性を尊重し⾃然・芸術教育の中で愛と意思を育てる⾃由への教育

〈公認〉学校法人 総純寺学園
〈公認〉学校法人総純寺学園

理事長あいさつ

理事長あいさつ

『愛が実ってこころ、育む』愛とぬくもり そして本当の環境

大切な子どもたちのために、今、大人は何ができるのでしょうか?

愛があふれる、ぬくもりある環境の中で、子どもは幸せになり、親も幸せになります。子ども時代を、子どもらしく幸せに過ごせること。

そのことを私たちは一番大切にしています。人間の成長としての根っこづくりができる乳幼児期に、子どもの無限の可能性を守り、育み、広げていくための、ゆったりと時間が流れる本物の教育・保育環境がここにはあるのです。

まだ感覚も意識も眠っている状態の子どもに、本物と偽者を見分ける感覚を与え、それぞれの感性を開いていくこと。本物を与えることで、目には見えない本質を学びとる、深く豊かな人間になるのです。

子どもは楽しく、わくわくするなかで自らの行動を選び取り、さまざまな能力を身につけます。そして自然とのふれあいの中で、その恵みへの感謝の気持ちが育ち、のびやかな感性が育まれます。

子どもは周囲の大人から認められ、愛されているという安心感を持てた時、はじめて自己を発揮し自立した生活に向かうことができます。

私たちは、一人ひとりの子どもをあるがままに認め、畏敬の念をもって受け入れることが大切だと考えています。

純真無垢な子どもを、大人の色に染めるのではなく、その子どもの本来持っている色を美しく輝かせてあげることこそ、真の意味において、「育てる」ということだと考えます。

7歳までは意志を育てる教育

知・情・意がバランスよく育ち、しっかりとした“自分”を持つ一人の人間となるために、幼児期には”意志”を育てます。

私たちは、長年幼児教育を研究し実施するなかで、子どもたちの意志を育てる『S.V.W Marchen Methode』(S.V.W メルヒェン メソッド)*を確立しました。

幼稚園では毎日”お話の時間”があります。お話を聞くだけではなく、なじみの昔話が手作りの人形や衣装によって、テーブル劇、子どもたちによる劇遊びへと変容されていきます。

子どもたちには大好きな時間のひとつで、話に没頭し、お話の中の役になりきっています。

この没頭するということが大切で、毎日の繰り返しにより言語感覚はもちろん、想像力・意志力・集中力など、幼児期に必要とされる根幹が養われます。 そしてこの基礎が、学童期以降の成長または学術の習得において、かけがえのない”知の財産”となっていきます。

また、当園の子どもたちは非常に活発です。それは、遊びにおいても意志を大切にし、自発的な遊びを促しているからです。竹馬や一輪車、木登り…、全身を駆使したバランス感覚に優れています。

遊びは、異年齢の子どもたちが生活の中で共感を持ち、行為を模倣することによって育まれます。ですから、先生は子供の遊びのお手本となるよう、保育室の中でおやつを作ったり、節に沿った手仕事をして過ごします。

子どもの”こころ”を、安心させ安定させる要素のひとつに、年のリズム、月のリズム、週のリズム、一日のリズムを同じ様に繰り返し行うことがあります。

そして、愛とぬくもりの中で穏やかに生活することはとても大切なことだと考えます。 そんな雰囲気の中だからこそ、子どもたちは安心して大人の行為を模倣し、意志が育っていくのです。

7歳までに健康な“からだ”を作る

7歳までの子どもにとって大事なことは、生きていく土台となる健康な身体が必要です。脳の発達を含め、7歳までにほぼ“からだのもと”が作られます。 “からだのもと”は、心的(見えない)要素と物質的(見える)要素によって形成されます。

心的要素とは“生きる力”いわゆる意志の形成で、子どもたちの生きる力=共感の世界を育み、“からだ”をも健全に育てます。そのために、『S.V.W Marchen Methode』(S.V.W メルヒェン メソッド)は必須です。

物質的要素の中には、食べ物はもちろん匂いや色、空気などの空間環境も含まれます。幼い子どもたちの“からだ”の健康を願い、環境ホルモンや遺伝子組換作物、添加物を排除し、さらに放射能汚染のことも考えた(デトックス効果)、 できる限り安全な食事の提供に努めています。

園舎におきましても、限りある自然と発達途上の子どもたちの“からだ”を守るために、木材は全て安全な岐阜県産の間伐材、植物系の自然塗料を使っています。いまある環境の持続性を考え、何より子どもたちのためを思い “こども第一主義”を貫きました。

本来の自己を発揮し周りの大人への愛を感じ、温かいぬくもりの中で育った子どもは、将来において自らへの愛、他者に対して愛を与え、他人を信じ、自分を信ずることができる大人に成長するのではないでしょうか? 「自分」を持ち、自らの意思で「生きる」ことができる、そんな大人になることを願っています。

私たちは、現代社会が抱える教育・保育問題を、あらゆる角度から研究し、子どもにとって良いと思われる本物の環境(人的・物的環境)を常に模索し、具現化しています。

将来を担う子どもたちが、未来にふさわしい成長を遂げられるよう、いつも子どもたちと保護者の皆さまと共に歩み、これからも研鑚して参ります。さぁ、ご一緒に“本物の子育て”をはじめてみませんか?

※『S.V.W Marchen Methode』(S.V.W メルヒェン メソッド)
メルヒェン メソッドの教育プロセスをよりわかりやすくするため、感覚→想像→意志のそれぞれのドイツ語の頭文字をとってS.V.W Marchen Methodeとした。これは、他の読み聞かせと区別する意味合いもある。
Sinn:感覚→知覚し没入→集中、Vorstellung:想像→ファンタジー、Wille:意志→行為

書籍紹介

~読者から寄せられた手紙より~
シュタイナー教育が全国に広がり、本当に親や先生、大人が勉強していく必要があると思います。

子どもが本当に子どもらしく、現在の様に物質ばかりに価値がおかれている世の中ではなく、心の豊かな子が増えたら、 これからの日本も変わっていくのではないかと思います。

加納先生のお話会やシュタイナーの事をもっともっと知りたいです。シュタイナー関連の本を読ませて頂いて、 ゆっくり、ゆっくりでいいんだとほっとしています。

また、子どもがいとおしくて仕方ありません。 以前はこんな気持ちにはなれませんでした。