総純寺学園 個性を尊重し⾃然・芸術教育の中で愛と意思を育てる⾃由への教育

〈公認〉学校法人 総純寺学園
〈公認〉学校法人総純寺学園

連鎖教育

生きるチカラを育む、Len.sa(連鎖)教育

つながり、つながる。農園活動で命の贈り物を実感

農育

園の「子ども有機農園」では、年間を通じ無農薬有機栽培で野菜や果物、小麦などを作っています。

子どもたちと共に種を蒔き、苗を植え、堆肥入れなどの農作業を行います。一生懸命育て、収穫し、それを大切に頂くという一連の行為の中で、子どもたちは農作業が収穫につながることを実感し、季節のめぐりや時の経過を”待つ”ことも覚えていきます。

また季節の移り変わりを知りながら、さまざまな命に生かされている喜びを学びます。

食育

野菜はスーパーマーケットで育つとか、切り身が”魚の姿”だと思っている子どもたちが増える中、園では植物本来の姿を味覚、知覚で認識できるよう指導します。

自らが育て、収穫した野菜や果物を意識的に食したり、無農薬食材であることはもちろん、季節感を大切にした旬のものをできるだけ薄味にしていただくことで、食材本来の味を知り、違いが分かる感覚を促進させます。

これが大人になっても身体と地球環境に良い、”本物”を選ぶ目と舌を持つ”生きる力”につながっていくのです。

環境教育

子ども有機農園での取り組みの中では、堆肥作りも行います。

子どもたちはゴミの問題や、作物が育つ自然環境の中で、すべての生きものがどうかかわり合っているかを、理屈ではなく、実感できる教育をめざします。

僕が作ったんだよ!美味しいよ!
(Len.sa(連鎖)教育と県のモデル園指定)

当園は、平成20年度岐阜県幼児食農教育実践モデル園に指定されました。

当園では、ずっと前から食育・農育・環境教育の3つを柱として、その重要性に気づき実践してきました。

連鎖教育とは、これら3つがつながり循環しているということ、自然環境の中で人間もその一部であるということを毎日の活動の中で感じる事です。

一粒の種から実がなり、それを食し、私たちの身になり土にするという流れを子どもたちと共に体験していきます。

自園で畑を作り、季節の野菜を栽培し、子どもたちが毎日その成長を見て、大きく実ったら収穫します。それを調理室に持って行き「おいしくお料理してください。」と調理員に渡してくれます。

おひるごはんに使用した時は、ごはんの時間に「今日のなすは、幼稚園で採れたものだよ。」というと、なすが嫌いだった子もちょっと食べてみようかな?と箸をつけておいしく食べてくれます。

身近に畑があり、大きく実った季節の野菜を自由に採ることで、自然に農作業への関心がでてきます。 種まきから、鉢植え、収穫、食事という一連の行為の中で、食物への感謝の心も芽生えます。

もうひとつは、広大な畑を借りて園でまかなえるものは自給自足することをめざしています。 地元農家さんと契約して生産者の顔がわかる野菜を使用していますが、数種類の無農薬有機栽培の野菜を手に入れようとすると、 日本全国から取り寄せなければなりません。

それには、ガソリンを使って運ばなければなりませんし、収穫してから何時間もたったものになってしまいます。 地産地消、自給自足を目指しているのはこのためです。

子どもたちの未来が明るい世界であるためにも農業を実践しているのです。また、畑が身近にある環境はのどかで心豊かにしてくれます。

どんな野菜だって美味しいから食べられるよ

幼稚園のおひるごはんは、和食を基本とした素朴な献立です。家庭のお母さんの味、薄味の優しい温かい食事こそ、 子どもの体と心に充分な栄養を与えます。

日本人が昔から食べてきた食事は旬の野菜と大豆製品とごはんです。旬の野菜はみずみずしく栄養に満ちていて、 これらを使った食事こそ本来の食事なのです。また、困窮作物と言われる雑穀を混ぜたごはんにして、生命力ある体を作ります。

無農薬有機栽培の野菜はもちろん、米、調味料にもこだわり、子どものころから、本当の素材の味を知る味覚を育てます。 「今日のごはん何?」と調理員に聞きに来る子どもも多く、毎日お昼ごはんを楽しみにしています。

お部屋では、「いただきます」のお祈りを唱え、食物の恵みに感謝してから、先生や調理員、栄養士と一緒に楽しく食事をいただきます。作った人の顔を見ながらみんなで食べる食事はとてもおいしいです。


こだわりのおひるごはんとおやつ

旬の食材を使用した和食中心メニューで、
日々、体感する食育をめざします。

毎日のおひるごはんは、子どもが収穫した野菜や果物をはじめ、地元農家と提携しての有機野菜、雑穀米、調味料も自然商品を使用した、美味しい和食中心メニューです。

できるだけ薄味にして、食材本来の味を出すようにしています。
もちろんおやつも無添加です。旬のものをいただくことで、食材の変遷も学びつつ、自分たちの口に入ってからどうなるのかも語り合います。 まさに日々、体感する食育をめざしています。

安心・安全な教育環境が
設備された幼稚園

虫さんや鳥さんも美味しいって!
(子ども有機栽培)

子ども有機栽培では、年長さんを中心に、子どもたちの小さな手で種まきや、苗植えが行われます。

その後も、水やり、堆肥入れなどの農作業を通して、作物の成長を見守ります。 収穫した小麦、さつまいも、ナスやキュウリは、大切な宝物。

一つ一つ、一粒一粒を丁寧に運び、日々のおやつやお昼ご飯、そして、収穫祭でいただきます。 一連の農作業の中で、子どもたちは、季節の移り変わりや、育つことを”待つ”喜びを覚えていきます。

虫さんが先に味見してんだぁ!
(オーガニック食材)

100%有機農法で育てている作物の形はさまざま。大きさもいろいろです。 それでも収穫の頃になると、虫や小鳥たちがどこからともなく、味見にやってきます。虫や小鳥たちは知っているのです。

”この農園の作物は、体にいいよ。安全だよ。”と地元農家さんと提携しての有機野菜、雑穀米、自然調味料など、自然に認められた旬の食材が子どもたちの体を作っていきます。

食器も本物!

アルマイトやプラスチックなどの割れない食器が子どもには当たり前と思われていた時代もありましたが、私たちは割れることを体験し、割れないようにきをつけて使用する事を知る方が教育には必要だと考えます。

だから、園で子どもたちが使用するのは、陶器で出来たお茶碗、お皿、コップや漆のお椀やお箸は、すべてが作家による手作りです。

毎日使うものだからこそ、陶土や木からつくられた本物の温かさを知ってほしいとの願いがあります。